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【感想】『仮面ライダージオウ EP09』: 檀黎斗王の王国 (ジオウのりゅうずを回す)

ジオウのりゅうずを回す


当ブログでは、『ジオウのりゅうずを回す』と題するシリーズで、『仮面ライダージオウ』の感想や考察を毎週書いています。
この記事では、2018年10月28日に放送された仮面ライダージオウ EP09『ゲンムマスター2016』、及び東映特撮ファンクラブで配信されている仮面ライダージオウ 補完計画 9.5話『王と神とオトナ』について書いていきたいと思います。
お付き合いお願いします。

「魔王」の織田信長

織田信長の肖像画を眺めるソウゴのもとにツクヨミがやってきて、肖像画の人物が誰かと尋ねる。
そして、ソウゴは、織田信長が「戦国時代の王様みたいな人」であり、肖像画の人物が本当に織田信長なのかは分からない、と答える。
一方で、ゲイツは織田信長のことを「魔王」と呼び、最後に部下に裏切られたことを指摘する。


ゲイツは織田信長のことを知っていたのにもかかわわらず、ツクヨミは知らなかったのはなぜだろうか。
二人とも同じ2068年から来た同い年のはずなので、未来の教育で織田信長については教えられていないとは考えにくい。
単にツクヨミが無教養なだけなのだろうか。


そして、ソウゴがわざわざ肖像画の人物が織田信長かどうかは分かっていないことを指摘したことが気になった。
もしかしたら、これは「ソウゴ≠オーマジオウ」であることを暗示しているのだろうか。
常盤ソウゴ初変身の像が、オーマジオウの正体がソウゴであるかのように思い込ませる罠だと考えたら、色々と腑に落ちる。
流石にこのシーンだけじゃあまり深い考察はできないが、わざわざ肖像画の正体について言及したことがかなり気になった。

檀黎斗王と「欲望」

檀ファウンデーションの社長である檀黎斗は、「檀黎斗王」に改名し、日本からの独立を宣言する。
そして、檀黎斗王の正体は実はアナザーオーズであると判明し、王道に立ちふさがる者はその力を用いて排除しようとする性格のようだ。


『仮面ライダーエグゼイド』で、檀黎斗のかなり個性的なキャラクターが、岩永徹也さんの怪演と相俟って注目を浴びた。
本編での暴走っぷりが彼の人気に拍車をかけたが、それと同時に、ゲーム病に感染してデータとして保存することを「命の保存」とみなす、かなりぶっ飛んだ生命倫理の持ち主である。
そして、「神の才能」を認めてもらいたいという「自己顕示欲」を満たすために、自分の価値観を世界中の人々に強制的に押し付けてしまったのが、『仮面ライダーエグゼイド』における檀黎斗だと考える。
彼の行動の根本にはそのような彼なりの生命倫理があったため、ドクターライダーの「敵」としても「味方」としても魅力的な人物になっていた


そういう意味でも、黎斗の「欲望」に焦点を当てて、『仮面ライダーオーズ』のテーマである「欲望」と絡めるのは非常に面白い試みだと感じた。
一方で、今回『仮面ライダージオウ』に登場した檀黎斗王の欲望は、正史通りの「自己顕示欲」ではなく「支配欲」に変わっていたところが気になった。
また、正史の黎斗は自身の価値観に基づいて行動していたが、黎斗王は「支配欲」を満たすためだけに行動しているのも気になる (この理由はEP10で明かされるかもしれないが)。
アナザーオーズの力を得たことで、彼の欲望が「支配欲」に変わってしまった、と考えたら腑に落ちるが、何が黎斗が変わるきっかけとなったのはやはり気になる。


既にEP03とEP04でエグゼイドの歴史は消滅しているが、その影響がどこまで及んでいるのかによって、檀黎斗王の歴史も変わっているのかもしれない。
今のところ、仮面ライダーの力とその敵 (の力) が消滅することは分かっているので、恐らく2000年問題は起こっていないだろう。
一方で、宝生永夢が黎斗にファンレターを送ったことまでもが改変されたかどうかによって、恐らく黎斗自身の運命も大きく変わってくるだろう。
現状では「ジオウがライダーの力を継承したことによる歴史改変の影響がどこまで及ぶか」が明らかになっていないので、果たしてそこまで改変が及んだのかは分からない。
改変の影響についてより詳しく分かれば、黎斗王が純粋に「支配欲」を満たしたいだけの存在になってしまっていた理由も分かるかもしれない

ゲイツ ゲンムアーマー

タカウォッチロイドがアナザーオーズを攻撃した際に、アナザーオーズはゲンムライドウォッチを落とす。
ゲイツとツクヨミは2016年に移動し、ゲイツはゲンムアーマーに変身して戦う。


ゲンムライドウォッチが普通にドロップ報酬的な感じで「継承」(?) されたのは流石に笑ってしまった。
なぜ他のライドウォッチと違い、本人から受け取る必要がなかったのかは描いてほしいが、キャンペーン品の販促ということであまり深く考えないほうがいいのだろうか。


アーマーそのものはどうやらエグゼイドアーマーのリデコのようだが、ゲイツの黄色い複眼も合わせるとかなり印象が変わる。
欲を言えば、ゲンムらしいゾンビや土管要素が見たかった気もする。

映司と比奈の改変

泉比奈は、檀ファウンデーションの服飾部門で働く「民」として登場。
一方で、火野映司は、檀ファウンデーションによって誘拐された国会議員として登場。


『仮面ライダーOOO』本編を観ている人からしたら、この二人が檀ファウンデーションの牢の中で初対面になるというのはかなり新鮮だ。
映司・比奈・アンクが過ごした歴史が消えてしまったことが改めて実感できて、すごい複雑な気持ちになる。


映司が国会議員になっていることに違和感を覚えたが、よくよく考えると、映司は有名政治家の息子だったので、国会議員になっていても何もおかしくない。
「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬ程後悔する」という映司の考えに従って国会議員になるという決断に至ったのだろうか。
その辺も妄想の余地があってよい。


服飾専門学校に通っていた比奈が、改変後の歴史でもその夢をしっかりと追いかけているのもまたいい。
まさか、狂った王様のためにゾンビの衣装を作るとは思ってもいなかっただろうが… (笑)

黎斗の家来に

ソウゴは、比奈を殴ろうとした黎斗王の手を掴み、傍で勉強させてほしいと頼む。
それを受けて黎斗王は、ソウゴを家来としてつかうことを宣言。


ソウゴは、恐らく黎斗の考えを理解するために敢えて黎斗王を観察しようとしたのだろう。
そういう意味でも、暴力をふるおうとした黎斗王の手を握ったことは、黎斗の考えを理解しようとするソウゴなりの姿勢の表れなのかもしれない
簡単に決めつけずに、まずは相手のことを理解しようとするソウゴのこのスタンスは、以前から明らかになっていたが、やはり好感が持てる。


だが、黎斗王が比奈を監禁した際に止めようとしなかったことは気になってしまった。
ソウゴは、誰かが傷ついているところを見過ごすような人なのだろうか。

ソウゴ vs ゲイツ

黎斗王の下で勉強することにしたとソウゴは宣言するが、それを受けてゲイツは、ソウゴが「魔王」の軍門に下ったと決めつけ、ソウゴに戦いを挑む。
しかし、ソウゴの力は圧倒的で、簡単にゲイツを倒してしまう。


ソウゴの決断の理由を聞かずに、勝手に決めつけるところは、情動的に行動するゲイツらしいとは思った。
ソウゴが「魔王になる」という先入観を抱いているからこその判断だとは思うが、やはり短絡的に思えてしまった。


そして、ゲイツがあまりにも弱すぎたのも大分気になったが、これは単にジオウの力が異常な速度で増大していることを意味するのだろうか。
となったら、いざソウゴがオーマジオウになったら、今のゲイツだととても止められるとは思えない。
ここからゲイツがより強大な力を手に入れるために暴走していく、という展開が過ったが、果たしてどうなるのだろうか。


あと、個人的には、ソウゴがジオウに変身する際に、ゲイツのキックを利用してジクウドライバーを回したシーンが非常に印象的だった。
これはまさに「自分の目的を達成するために、周囲を思い通りに動かす」ソウゴの性格を表す、非常に巧な演出だと思う。
ソウゴの底知れなさが段々露わになってきている印象だ。

補完計画 9.5話

ソウゴが噛んでもそのままその映像が使われるのは、『補完計画』らしくてかなり笑えた。
黎斗がそれに対して即興でツッコミを入れていたのも面白かった。
「神じゃなくて噛み噛み」はなかなかセンスある。(笑)


商品計画がレジェンドの出演予定次第で変わっていくことが判明したことから分かる通り、今作はかなりレジェンドの出演に拘っているっぽい。
ファンとしてそれ以上にありがたいことはない。
そして、逆に、既に販売されている玩具のライダーも今後出演が期待できるかもしれないので、楽しみだ。
特に平成1期シリーズにもそろそろ焦点を当ててほしい気がする。




仮面ライダージオウ DXタカウォッチロイド

仮面ライダージオウ DXタカウォッチロイド


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