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【感想】『仮面ライダージオウ EP06』: ジレンマは終わらない (ジオウのりゅうずを回す)

ジオウのりゅうずを回す


当ブログでは、『ジオウのりゅうずを回す』と題するシリーズで、『仮面ライダージオウ』の感想や考察を毎週書いています。
この記事では、2018年10月7日に放送された仮面ライダージオウ EP06『555・913・2003』、及び東映特撮ファンクラブで配信されている仮面ライダージオウ 補完計画 6.5話『フォーゼ555の秘密』について書いていきたいと思います。
お付き合いお願いします。

クリーニング屋の乾巧

ソウゴたちは、山吹カリンに襲い掛かろうとした草加雅人を阻止した乾巧と話し合う。


『仮面ライダー555』が終了してから15年が経過しているものの、巧は当時のままの性格のようでかなり安心した。
細かいことではあるが、温かい飲み物を飲んだときに未だに猫舌であることが判明したシーンから特にそのような「安心感」を得た。
あと、「西洋洗濯舗 菊池」のポイントカードを名刺代わりに使っているシーンも、巧のいい加減な性格を表していて面白い。


一方で、『仮面ライダー555』における最終回までの出来事が消えても、巧が結局「夢」を持てるようになったことは感慨深い

巧「世界中の洗濯物を真っ白にするのが… 俺の夢だな。」


アナザーファイズが誕生した瞬間、『仮面ライダー555』2話でライダーの力が奪われる巧が描かれた。
あまりにもシームレスだったので最初は気づかなかったが、変身が解けた際の乾巧は2018年の半田健人さんが演じたようだ。
メイクなどで当時の巧を再現したようだが、本当に今の半田さんが演じているとは思えないほど違和感がなかった。
このような一つひとつのシーンへの力の入れようには本当に感心する。


そういえば、改変後の歴史の乾巧が2018年でなぜ生きているのかは、非常に気になる。
アナザーライダーの出現の影響で番組そのものがなかったことになるというと、以前『仮面ライダージオウ 補完計画 2.5話』で明かされた。
しかし、「番組そのもの」の定義が曖昧だ。
『EP05 スイッチオン!2011』でアナザーフォーゼが生まれたシーンでは、仮面ライダーフォーゼの力と共にゾディアーツも消えていたことを考えると、少なくとも仮面ライダーとその敵はいなかったことになるとみていいだろう。
それ以上のことは分からないが、ライダーズギア・スマートブレイン・オルフェノクとは全く無関係な出来事である「巧の死因となった火事」は果たして起こったのだろうか。
火事が起こっていたら、巧はオルフェノクでないと2018年で生きているはずがないため、EP05で描かれたゾディアーツの消滅と矛盾してしまう。
そう考えると、アナザーライダーによる過去改変は、「仮面ライダーになる原因となった出来事」までもをなかったことにするかもしれない

乾巧と草加雅人の関係性

巧は、アナザーフォーゼによって命を奪われかけた雅人を助ける。

巧「俺はお前 (草加) が嫌いだ。だがな… お前は俺の仲間なんだよ!悔しいことにな。」


ここで気になったのは、改変後の歴史で二人は仮面ライダーとして共に戦っていないはずなのに、なぜ二人が「仲間」になったのかだ
その辺りの情報があまりにもなかったので、「仲間」であることの根拠がなく、少し唐突に思えてしまった。


『仮面ライダーフォーゼ』でも、改変後の歴史で弦太朗たちライダー部が「友達」になった経緯は描かれなかったが、弦太朗自身が登場できなかったので仕方がないと思った。
しかし、今回は折角半田健人さんと村上幸平さんが出演できたので、改変後の世界における巧と雅人の関係性をもう少し描いてほしかった。
そこの情報があれば、『仮面ライダーフォーゼ』の「友情」というテーマにもっと上手く繋げられたと感じる。

仲間のための自己犠牲

2003年に交通事故で死んだ山吹カリンを生き返らせたいと考えた佐久間は、オーラと契約してアナザーファイズとなり、カリンと同じ天秤座生まれの18歳の女子高生を襲っていた。
一方で、カリンは佐久間にそのようなことをしてほしくないと思い、自分が死ぬことで佐久間を解放したいと考えている。
そして草加は、流星塾の仲間であったカリンのその望みをかなえるために行動していたことが判明。


更に、巧はアナザーフォーゼによって命を奪われかけた雅人を助けるために、生身で襲い掛かる。
このように、全員が仲間のために自分を犠牲にしようとしている姿を見て、犠牲のサイクルから抜け出すことを主張する。

ソウゴ「あの佐久間って人も、ここにいるみんなも、自分を犠牲にしてまで仲間を救おうとしている。でもこのままじゃ誰も救われない。この犠牲のサイクルから出るために… やるべきはただ一つだ。」
カリン「佐久間くんを止めて。」


『仮面ライダー555』はたしかに「仲間のための自己犠牲」が多い作品なので、改変後の歴史でもそこが変わらずにいたのは良かった。
そして、その自己犠牲をソウゴは明確に否定することなく、「みんなを救うため」の方法として犠牲のサイクルから抜け出すことを提案したことが、非常に好印象だ。
しっかりと周りの判断を尊重したうえで自分の考えも述べる辺り、私が好きなタイプの主人公だ。


しかし、よく考えると、『EP05 スイッチオン!2011』で天ノ川学園の保健室に潜入するために階段からわざと落っこちたのは、ソウゴの自己犠牲とも言えないだろうか。
(「仲間のため」ではなかったが。)
そのような描写も併せて考えると、ソウゴは「自分は自己犠牲を払ってもいいが、民は自己犠牲を払ってはならない」というスタンスを取っているのだろうか
まだ6話なのでソウゴの人物像が100%分かりきっていないので、その辺はもう少し様子見をしていきたい。

誰を救うのか

アナザーライダーを倒してしまうと、その力で生き延びていたカリンは死んでしまう。
しかし、ソウゴとゲイツは、アナザーライダーを倒すことは佐久間とカリンの救済になると主張する。

オーラ「彼を倒せば、彼女は死ぬ。いいの?」
ゲイツ「山吹カリンは死んだ。その事実を変えることはできない。」
オーラ「へぇ。あなたは誰も救わないんだ。」
ゲイツ「救うさ。仲間のために奴が投げ打った… 15年の歳月をな!


ソウゴ「あんたは… 彼女を救ってなんかない!」
ゲイツ「お前のやってることは、彼女を苦しめているだけだ!だから…」
ソウゴ・ゲイツ「俺たちが、お前たちを救う!」


ゲイツは、山吹カリンが死んだ事実は変えられない、つまり、一度死んだはずの人間を蘇らせることはできないと主張する。
しかし、ゲイツがオーマジオウにより大勢の仲間が亡くなった歴史を変えるために2018年に来たのであれば、今回のゲイツの言動とは矛盾するのではないだろうか
というのも、見方を変えれば、ゲイツは2068年で本来死ぬはずだった人々を生き返らせるために動いている、と解釈することもできるからだ。
この辺りに関しては将来的に言及してほしい。

ゲイツ ファイズアーマー

仮面ライダージオウ DXファイズフォンX(テン)

仮面ライダージオウ DXファイズフォンX(テン)

ゲイツは、ソウゴから貰ったファイズライドウォッチを使用し、ファイズアーマーに変身する。


肩アーマーになっているファイズフォンは、シンプルなファイズのデザインと、平成二期作品特有のぶっ飛んだごてごてデザインを上手く融合させていて、これもまた良い。
また、オリジナルのファイズと同様、赤いフォトンストリームや黄色い複眼が光る演出がかっこいい。
ジオウではなくゲイツが使用したのは、ゲイツの黄色い複眼の方が似合っていたからだろうか。(笑)
あと、個人的にはジオウがファイズアーマーを装着したらクリムゾンスマッシュがどうなるのかが気になる。


ところで、今回の件でゲイツが実質ファイズの力を「継承」したことになっている。
EP03でゲイツは、ソウゴがライダーの力を「奪った」ことに難色を示していたのにもかかわらず、今回のゲイツは同じようなことをしている
これはゲイツの中では「矛盾」にはならないのだろうか?
またその辺りには触れてほしい。

補完計画 6.5話

福士蒼汰さんや吉沢亮さんが出演できないことや、二人がBLEACHで共演していることについて触れているのが最高に面白かった。
番外編だからこそ許されるこのノリ、嫌いじゃない。(笑)


てか、吉沢さんといえば、「流星」繋がりの朔田流星は、結局女子高生連続失踪事件とは全く関係がなかったようだ。(笑)
その辺も少しは本編で触れてほしかった。


『仮面ライダーフォーゼ』が『仮面ライダー555』のオマージュである、という話は少し無理があるように感じた。
これも補完計画用に適当に制作側が考えたこじ付けなのか…?
補完計画をどこからどこまで信じていいのかが分からなくなってきた。




仮面ライダージオウ DXファイズライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXファイズライドウォッチ


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