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【感想】『仮面ライダージオウ EP04』: なんかクリアできる気がする (ジオウのりゅうずを回す)

ジオウのりゅうずを回す


当ブログでは、『ジオウのりゅうずを回す』と題するシリーズで、『仮面ライダージオウ』の感想や考察を毎週書いています。
この記事では、2018年9月23日に放送された仮面ライダージオウ EP04『ノーコンティニュー2016』、及び東映特撮ファンクラブで配信されている仮面ライダージオウ 補完計画 4.5話『Aレジェンドたちの告白』について書いていきたいと思います。
お付き合いお願いします。

永夢の「やるべきこと」

ソウゴは、アナザーエグゼイドの復活の影響でエグゼイドの記憶を失った永夢に協力仰ぐ。
しかし、ソウゴたちとは「やるべきことが根本的に違う」と言い放ち、永夢は協力を拒む。
どうやら永夢は、ケイスケに生きる力を取り戻してもらうために、飯田を連れ戻したいようだ。

永夢「もうやめてください、飯田さん。目を覚ましてください!今ケイスケ君が必要なのは、あなたがそばにいることなんです。」


永夢は、エグゼイドの記憶を失った後でも「飯田を説得したい」というスタンスは変わらぬままだ。
仮面ライダーでなくても、永夢は患者と全力で向き合う心優しいドクターだということが明らかになった。
要するに、ここで描かれているのは「ドクターの宝生永夢」としてのスタンスだ。


EP01とEP02では、『仮面ライダービルド』の設定の都合で桐生戦兎は別人になってしまったため、「仮面ライダーの力の有無」による影響は本格的には探求されなかった。
しかし、『仮面ライダーエグゼイド』の場合だと、「仮面ライダーの力の有無」は永夢の人物像には大きな影響を与えない。
だからこそ、「仮面ライダーとは?」という問いを投げかけるためには、宝生永夢という人物は非常に都合がよかったといえるし、今作がオリジナルキャストを復活させることでやりたいことが、EP03とEP04のエグゼイド編で明確になったと考える

永夢や飛彩という人間からライダーという要素を引いたら、何が残る?
残るのは人間です。
ライダーであろうがなかろうが、永夢は永夢だし、飛彩は飛彩。
敵が出たから駆けつけて変身するのは、ジオウでもゲイツでもできる。アナザーエグゼイドやエグゼイドアーマーみたいに、ニセエグゼイドはつくれる。でも、ニセ永夢やニセ飛彩はありえない。永夢や飛彩を演じることは、他の誰にもできない。それは何なのか?
ここでいうifの世界とは、より《本物》でなければいけないということなのです。

平成仮面ライダー20作品記念公式サイト | 東映

オリジナルキャストが当時のキャラクターを演じてこそ、仮面ライダーの力を持たない「ニセモノワールド」に説得力を持たせることができる。
どうやら、これまではOB客演を番組の売りにすることは極力避けてきて、今作はその40年以上の禁じ手の封印をとくこととなったようだ*1
しかし、長年のファンにノスタルジーを感じさせるためだけにそのオリジナルキャストを呼んでいるのではなく、オリジナルキャストでしか描けない「ワールド」を描く姿勢にはかなり感心する


だからこそ、私は今後のレジェンドの登場に期待で胸が膨らんでいるのと同時に、少し不安でもある。
宝生永夢はエグゼイドの力の有無にかかわらず割とそのままの人物像だったので変化はなかったが、ライダーの力を失うことで大きな影響を受けそうなレジェンドの場合だと、脚本家の新たな解釈が加わる。
つまり、その作品に元々関わっていなかった脚本家の解釈によってレジェンドが描かれた場合、ある意味「公式による二次創作」的なものになってしまう。
その解釈が我々がイメージしていた姿とは異なる場合、『仮面ライダーディケイド』におけるリ・イマジネーションライダー以上に物議を醸しそうな気もする
(最近では、『スターウォーズ/最後のジェダイ』でのルーク・スカイウォーカーの描かれ方がかなりの物議を醸した。)
平成一期シリーズのほとんどに携わっていた白倉氏が今作のチーフプロヂューサーを務めているので、その辺はどのように扱っていくのか、見守っていきたい。


話は少し変わるが、『仮面ライダーエグゼイド』でお馴染みの「いつもの屋上」が登場したのはかなり嬉しかった。
この屋上で繰り広げられた数々のドラマを思い出すと、感慨深いものがある。
このように、これからも今作では過去作品のロケ地で積極的に撮っていってほしい。

飯田の目的

ケイスケの心臓のサイズに合ったドナーを集めるために、飯田はケイスケと同じ臓器の大きさの人を選んで襲っていた。


アナザービルドは、ビルドの力を得てからは特に理由もなく「ベストマッチ探し」を行っているように見えたが、今回のアナザーエグゼイドにはしっかりとドラマがあったのは嬉しかった。
飯田は「子供想いの父親」として我々も割と感情移入ができるキャラクターになっていた気がするし、そのような彼を通して永夢の「患者との向き合い方」を再確認できたのもよかった。
これからもアナザーライダーのドラマに期待したい。


それにしても、今回のアナザーエグゼイドの行動は、『劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』に登場した南雲影成 (仮面ライダー風魔) を彷彿とさせた。
自分の子供のために他人の命を奪う父親と、子供のそばにいてあげるように説得する永夢、という構図は一致している。
EP03とEP04は意図的にそのように作られたのだろうか。

ゲイツが過去に

ゲイツはタイムマジーンで2016年に行き、永夢に異変が起きるまで見張ることにする。


『仮面ライダーエグゼイド』の『2話 天才二人はno thank you?』で、エグゼイドとブレイブがアランブラバグスターを相手に戦ったシーンがそのまま使われていたのは凄い嬉しかった。
過去作品の歴史に介入しているということが強調される、かなり粋な演出だ。
EP04用に撮った新しい映像と違和感なくつなげられていたので、かなり自然に見えた。


『仮面ライダーエグゼイド』はまだ最近の作品なので映像が自然に使われていたが、画質が比較的に悪いもう少し過去の作品のとき、タイムトラベルをどのように扱っていくのかが気になる。
それにしても、このようなライブラリ映像の使い道があるのであれば、今後かなり色々な演出に期待ができそうだ。

キャプテンゴーストの再登場

ソウゴはタイムマジーンで2016年に行こうとするが、ウールが操縦するキャプテンゴーストらしきマシンによって阻害される。


味方側にロボがあるので、巨大戦があることは何となく想像していたが、まさかキャプテンゴーストがここで登場するとは思わなかった。
キャプテンゴーストといえば『仮面ライダーゴースト』ではあまり出番がなかったことで有名だが、このような形で再登場して個人的には嬉しい。
タイムジャッカーの手に渡っている理由があるのかどうか、そして、ゲイツがゴーストライドウォッチを既に所持していることと何らかの関係があるのかどうかが、割と気になる。


それにしても、タイムジャッカーには「怪人態」はないのだろうか。
そもそもタイムジャッカーに関することの多くがベールに包まれているので、早く知りたい。

ジオウ エグゼイドアーマー

仮面ライダージオウ RKFライダーアーマーシリーズ エグゼイドアーマー

仮面ライダージオウ RKFライダーアーマーシリーズ エグゼイドアーマー

アナザーエグゼイドを相手に戦うために、ソウゴは永夢から貰ったエグゼイドライドウォッチを使用して、ジオウ エグゼイドアーマーに変身する。


カタカナの「ヒット!」エフェクトや、キメワザのカットイン演出を利用した攻撃は、ソウゴらしい「なんか違う」アレンジで見ていてかなり楽しい。
ソウゴの遊び心が、エグゼイドの戦い方と相俟ってかなりゲームっぽくなっていて、個人的にはかなり好きだ。


ところで、ソウゴがエグゼイドアーマーを蹴ってから変身したことが割と気になった。
やはり、ビルドアーマーの考察で私が指摘した通り、ジオウは「自身の望むがままにレジェンドの力を利用している」ことを表しているのだろうか。
そう考えると、エグゼイドアーマーの攻撃がアナザーエグゼイド以上にオリジナルとは違うことにも合点がいく。

歴史の改変

2016年でアナザーエグゼイドを倒した後、ソウゴは飯田に、天才外科医の鏡飛彩先生を紹介する。
そして、飛彩に手術してもらったおかげで、ケイスケの命は救われた。


ソウゴは、当然善意でケイスケを救おうとして、実際にケイスケを救うことに成功した。
しかし、ケイスケや飯田は本当の歴史では飛彩先生と出会うことがなかったはずなので、ソウゴが歴史を改変した、ととらえることもできる。
この行動は「時計の針は巻き戻せるけど人の人生はそうはいかない」というEP02でのソウゴの台詞と矛盾しているように思えてしまった。
(そもそもライドウォッチの継承には「レジェンドライダーの歴史の抹消」という歴史改変がともなっているので、ジオウとしての戦い自体が歴史改変ではあるが。)
人助けのために歴史を改変することが果たして正しいのかについては今後言及されるとは思うが、ソウゴが歴史を平然と改変したことへの違和感は覚えてしまった。

ゲイツとツクヨミを信じる

ツクヨミとゲイツは、二人とも「誰かを助けたい」という気持ちで動いていることが今回判明した。

ソウゴ「目の前の困ってる人や、友達を放っておけるわけないだろう。そういう気持ち、ゲイツにはないの?」
ソウゴ「あるさ。感情を枯らすほどにな。」

ツクヨミ「少なくとも、今のソウゴが魔王にならないように導きたい。そう思ってる。」


これを受けて、ソウゴはツクヨミとゲイツの判断ならば信じられる、と宣言する。

ソウゴ「俺には王様になりたいっていう夢がある。だから、二人には悪いけど、俺は自分の正しいと思う道を行く。でも… もし俺が間違った道を選んで、本当にオーマジオウになると確信したら… その時はいつでも倒してくれ。二人の判断なら、俺は信じられるから。」


自分の考えを押し付けずに、「二人の判断なら信じられる」と言ってツクヨミとゲイツの考えを尊重したソウゴの姿勢は好意的だ
序盤のこの段階でこれほど精神的に成熟しているのであれば、我々の予想以上に「最高裁全の魔王」に適任なのかもしれない。
これからのソウゴの成長にはかなり期待できそうだし、個人的には段々とソウゴが好きになってきた。

補完計画 4.5話

設定解説等はなかったので、話を理解するうえではあまり重要な回ではなかった。
しかし、制作現場の裏話などが聞けたのは割と嬉しかったし、興味深かった。


改変前と改変後のキャラクターを演じ分ける必要があるキャストの方々も、きっと現場では大変な思いをされているだろう。
彼らの努力に対する感謝は忘れたくない。




仮面ライダージオウ DXエグゼイドライドウォッチ

仮面ライダージオウ DXエグゼイドライドウォッチ


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