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【感想】『仮面ライダービルド 22話』: 代表戦で終わる戦争 (ビルドの実験経過)

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『ビルドの実験経過』と題して、毎週仮面ライダービルドの感想や考察を書いているシリーズ。

今回は2018年2月11日放送、仮面ライダービルド 22話『涙のビクトリー』について話したいと思います。

お付き合いお願いします。

 

 

新フォーム連発

未確認ジャングルハンター!トラユーフォ―フォーム…

天駆けるビッグウェーブ!クジラジェットフォーム…

荒らしを呼ぶ巨塔!キリンサイクロンフォーム…

 

ビルドの新フォームが一話に三つも登場して、割と目まぐるしい…

60本のフルボトルを本編で全て販促するのはやはり厳しいと思うが、今回のように代表戦の中で新しいフルボトルを出していくのは割と賢いと思う。

 

代表戦に勝つために新しい力でグリスを打倒しようとしているため無理やり販促している感じもしないし、冗長になりかねない30分間の代表戦には目新しさがあった方が飽きずに視聴できる。

 

21話と今回の22話との間の出来事を描いたYouTubeのスピンオフが出ているが、そちらで今回登場した新フォームの変身や必殺技などをしっかりと描いていくれるのも、販促の仕方としては上手い。

ただ、やはりこのような販促をみていると、どうしても近年の平成仮面ライダーシリーズの玩具の多さが気になる。

 

一海の記憶

一海、やはり三羽ガラスに関する記憶が残っていたんだ…!

 

一海「あいつらの生活の面倒は見てくれるんだな。」

ブラッドスターク「あぁ。北都政府が責任をもってな。」

一海「これで戦争の兵器になるってわけか。」

ブラッドスターク「どうする?記憶を消すことも可能だが。」

一海「必要ねぇ。俺が全部背負っていく。ただ、あいつらには記憶を消したってことにしといてくれねぇか?余計は気を遣わせたくねぇ。」

 

薄々気づいてはいたが、やはり今回一海が実は仲間想いで、戦兎と同じく一人で背負い込んでしまう人間だということが判明。

やり方は違えど戦兎と重なる部分があり、余計に感情移入してしまう。

 

民間人は傷つけたくない、半端な気持ちの者とは戦わない、などの描写がこれまでの放送でしっかりとされていたため、今回判明した一海の一面は唐突に思えることがなかった。

だからこそ戦兎たちの仲間になった展開もしっかりと納得できたのではなかろうか。

 

二度目のハザードオン

戦兎は、ハザードトリガーの暴走を止めるための装置を美空に渡す。

この装置を使ってしまうとビルドは消滅してしまうが、この装置を美空に託す場面から追い詰められた戦兎の様子が見えてくる。

 

 

美空「あんたは人間なの。自分より他人の幸せを優先するバカでどうしようもない人間なの!私はやらない。絶対に押さないから。」

戦兎「頼む。」

美空「出来るわけないでしょ!」

戦兎「俺とお前で作ったビルドだ!お前にはその責任がある。

美空「ずるいよ… そんな言い方。」

戦兎「悪い。けどお前にしか頼めないんだ。」

 

これまで一人で背負い込んでばかりの戦兎が初めて他者に責任転嫁をする。

しかも、美空を守るために戦っていたのにもかかわらず、美空に転嫁してしまう。

更には、21話で自分が青羽の命を奪ってしまったのにもかかわらず、同じようなことを美空にさせようとしている。

 

この状況自体恐ろしいが、戦兎の心が相当乱れていていることの表れなのだろう。

幸い装置を使用することはなかったので良かったが。

 

それにしても、ホークガトリングハザードフォームがめちゃめちゃかっこいい。

複眼の色が漆黒のスーツとベストマッチしていて、非常に映える。

そして、自我を失っているのにもかかわらず、しっかりとスマートな動きをしているのがまた良い。

 

殻を破るクローズチャージ

龍我がハザードの暴走を止めに来る姿、最高にかっこよかった。

正直、今回の放送のクライマックスと言っても過言ではない。

 

クローズチャージには、副作用のせいかこれまで目立った戦績がなかったが (というか負けっぱなしの印象が強い)、スクラッシュドライバーの力の抑制にこのタイミングで成功したのは非常にアツい。

戦兎の暴走を止めるのに成功する場面がまさにヒーロー、って感じ。

改めて思うと、龍我の初期から割と凄まじい具合で成長している。

 

戦兎「万丈。お前が止めてくれたのか?」

龍我「いや、みんなのおかげだ。」

 

初期の龍我にこんなことが言えただろうか?(笑)

 

決着は代表戦でよかったのか

驚くことに、30分の放送時間の最初から最後まで代表戦の様子をずっと描いていた。

このような構成は近年の平成仮面ライダーシリーズで稀に見るため、私も構成には感心しながら観ていた。

 

一方で、北都との戦争に代表戦で決着をつけてしまったことに関しては、割とファンの間でも賛否両論あるようだ。

以前、韓国の仮面ライダーファンの方がTwitterで、現実の戦争とは反する戦争の描写をしたことに対して意義を唱えていた。

私自身、身近で戦争を経験したことのない者として恥ずかしながらこれに対する考えはまとまらず、22話に関してはずっと考えていた。

だからこの記事を書き上げるのが遅くなってしまったのだが、漸く自分の中で意見がまとまりそうなので今回ここで記していきたい。

 

 

我々が「戦争」という言葉を聞くと、恐らく二度の世界大戦を連想するだろう。

しかし、実際に戦争には様々な形があるため、戦争の形に正解はないと考える。

よって、ビルドの世界で起きたような戦争が実際に歴史上あったかどうかはあまり関係ない気がする。

日曜の朝に放送する子供向け番組で描けるものにも限界があるため、代表戦で決着をつけたのも仕方がなかったのかもしれないと考える。

 

それよりも、今作は戦争の中で苦しむ「人間」を丁寧に描いてきた。

代表戦に出場した戦兎と一海はもちろん、その二人の関係者たちも全員が苦しみながら戦争野中で生きてきた。

この「人間」という部分に関してはかなりリアルに描けていたと感じたし、寧ろそこのリアリティの方が戦争を描くうえでは必要な気がする

 

 

だが、個人的には、戦争自体が「戦兎の理想の戦争」に近づく展開は避けてほしかったという気持ちは大きい

(そもそも戦兎は戦争をしたくないのだから「理想の戦争」と言ってしまうのは語弊かもしれないが。)

 

戦兎「俺は誰も死なせない。敵も、味方も。それが… 俺の戦い方だ!」

一海「何寝言言ってんだ?戦争の意味が分かってんのか?俺たちはな… 殺し合いをしてんだよ!

(『18話 黄金のソルジャー』より)

 

戦兎は、誰も死なない戦いを望み、それを理想として掲げる。

一方で、一海は暴力の行使による「殺し合い」が戦争であると主張。

そして、前回の青羽消滅の件で、死なない戦争を理想として掲げていた戦兎が「人殺し」をしてしまう。

 

その出来事の後に開催された今回の代表戦では、戦争に勝つための「人殺し」をする必要性が両者からなくなってしまう。

 

審判「勝敗は… 降参か戦闘不能、ライダーシステムの解除により決める!」

 

一対一で戦い、審判が勝敗を判定し、変身解除した方の国が「敗戦」。

戦争における「死の恐怖」が代表戦の導入によって取っ払われてしまい、 スポーツのような「殺し合いを伴わない一対一のライダーバトル」で決まる構図に一変。

 

戦争という残酷な現実の中で「理想を貫き通せなかった戦兎」は苦しんでいたが、その後、戦争自体が「戦兎の理想に近づく」展開になってしまった

 

これは完全に私の個人的な価値観の押し付けになってしまうが、「理想を貫き通せなかった戦兎」がそれでも理想を必死に貫こうとする姿を描いてほしかった

今回、氷室泰山の首相復帰のおかげで戦争自体が戦兎の理想に近づいた。

しかし、私個人の意見として、「過酷な現実」の中人の命を奪ってしまった戦兎に「殺し合いを伴わない代表戦」で戦争を終わらせることを提案して欲しかった。

 

日曜朝の番組で過度にリアリティを追求するのは難しいのは分かっている。

しかし、戦争自体はあくまでも「過酷な現実」として描いてほしかった。

そして理想をしっかりと掲げる戦兎にカタリストのような存在として機能して欲しかった。

 

 

武藤氏や大森氏が熟考した上で描いたであろう展開なのだから、当然私は彼らの考えを尊重したい。

だからあまりとやかく言いたくはないが、一応一個人の意見として参考にしてください!

 

 

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