Fire all engine

仮面ライダー・映画・音楽に関する感想と考察。

MENU

【感想】『仮面ライダービルド 16話』: 佐藤太郎は立弥に焼肉を奢ったのか? (ビルドの実験経過)

f:id:bakusou009:20180928174049j:plain

『ビルドの実験経過』と題して、毎週仮面ライダービルドの感想や考察を書いているシリーズ。

今回は2017年12月24日放送、仮面ライダービルド 16話『兵器のヒーロー』について話したいと思います。

お付き合いお願いします。

 

 

桐生戦兎=葛城巧?

幻徳は、桐生戦兎が葛城巧であることを暴露。

 

というのも、幻徳の目の前で石動惣一は人の顔を変える力を披露して、その後に葛城巧殺害事件の真相を話したとのこと。

その事件の日、葛城は自宅でブラッドスタークとファウストを辞めることについて揉めていたが、スタークは葛城を殴り気絶させた。

新薬のバイトでやってきた佐藤太郎を刺し、佐藤太郎と葛城巧の顔を入れ替え、葛城の自宅を訪れた万丈にその罪を擦り付けた。

 

そして幻徳は、コウモリ男に人体実験をされている戦兎の記憶もスタークの仕業であり、戦兎はその人体実験を受ける前にすでに惣一によって記憶を消されていたのだと言う。

 

どうやら、ネビュラガスを注入された際に後遺症として記憶が消えるが、それは実験前後のたった数時間のみの後遺症であるらしい。

鍋島が記憶をなくしたのもマスターの仕業であることが判明。

 

幻徳「これで分かっただろ?お前は正義を嘲笑い、自分の欲望のためなら命を奪うことも厭わない、科学に取りつかれた悪魔、葛城巧なんだよ!」

 

 

葛城巧殺害事件も、万丈の冤罪も、戦兎の記憶喪失も、全てマスターの仕業だったということだったのか…

今回でマスターには記憶を消す能力もあることが判明したが、これだと何でもありになってきそう。

折角マスターにこのような超能力があるのなら頭脳戦とかを展開できそうなのに、『仮面ライダービルド』の種明かしがほぼ全てマスターのお喋りによって解明されてしまうのがだいぶ勿体無い気がしないこともない。

今後頭脳戦は見られたりするのか…?

 

それにしても、幻徳はやはりマスターの言うこと何が何でも信じすぎなのが気になる。

戦兎が卵焼きを食べた時のこととかを思い出して自身が葛城巧だと納得行くのは分かるが、幻徳には戦兎が葛城だと信じる根拠はほぼ無くない?

 

そして佐藤太郎が殺人事件の偽装のために恐らく命を奪われてしまっているが、そんな彼がただただ可哀想で仕方ない。

 

戦兎vs龍我

nascitaの地下室で、戦兎はスクラッシュドライバーの制作に没頭。

その姿に苛立った龍我は、戦兎が香澄の命を奪ったり、化け物を作って大勢の人を傷つけたりしたのだと責める。

そして、龍我は戦兎に戦いを挑む。

 

龍我「これで解決するなんて思ってねぇ。けど、お前を殴らなきゃ俺の気が済まねぇ!」

 

龍我はクローズに、戦兎はビルドの海賊ガトリングフォームに変身。

しかし、過去を振り返って迷う戦兎はクローズの必殺技を食らってしまう。

 

龍我に本気を出すように言われ、戦兎はラビットタンクスパークリングフォームにビルドアップ。

龍我は変身解除に追い込まれてしまう。

 

戦兎「俺が、大勢の人間を傷つけた!」

涙目でそう言い、戦兎はその場を去る。

 

 

海賊ガトリングフォームに変身したあたり、戦兎に戦う意思が無く悩んでいるのが伝わってきた。

 

正直相棒ライダー同士のライダーバトルって暴力を肯定している気がするのであまり好きではないが、たまに見ると少しアツくなるのは否めない。

 

桐生戦兎とは?

戦兎は美空に、マスターについて黙っていたことを謝る。

 

戦兎「ずっと記憶がないことに怯えて、ずっと記憶を取り戻したいと思っていた。けど、こんな過去、背負ってく自信ないよ。」

美空「昔がどうであれ、私が見てきた桐生戦兎はナルシストで自意識過剰な正義のヒーローだよ。

戦兎「全然褒めてねぇし。」

 

 

この言葉が凄く心に響いた。

美空が戦兎を葛城巧という過去から切り離し、桐生戦兎という一人の人間の存在を肯定

美空が一番戦兎を見て、戦兎を支えてくれているのではないか。

父に関する衝撃の事実を知り動揺しているはずなのにも関わらず、アイデンティティが揺らいでいる戦兎にしっかりと寄り添う美空が本当にヒロインとして素敵…

 

幻徳の煽り

氷室泰山は、ブラッドスタークによって刺されて倒れてしまう。

ブラッドスターク「約束通りフォローしてやったぞ、幻徳。」

 

そして、幻徳は三国の定例会議でパンドラボックスを奪還したことを報告。

西都の首相はパンドラボックスを三国の共有財産にしようと提案するものの、幻徳は「狐と狸の化かし合い」を辞めようと提言。

 

幻徳「十年前、我々はパンドラボックスの光を浴びて欲望に生きるようになった。ここにいる全員が、この箱のエネルギーを手にして世界を掌握したいと考えているはずだ。」

 

北都首相の多治見はその言葉を嘲笑するが、北都が逼迫した状況で国家予算のほとんどを軍事開発に注ぎ込んでいることに幻徳は突っ込む。

 

幻徳「この国が三つに分かれたのはスカイウォールができたせいではない。我々の醜い欲望がそうさせたんだ。だったら、誰がこの国のリーダーに相応しいか決めようじゃないか!」

 

 

幻徳の煽り一つで簡単に戦争を始めてしまう北都首相はどれだけ煽り耐性低いんだ…(笑)

西都はすぐには動かなさそうだが、東都や北都が弱った頃にやってきて漁夫の利を得ようとするのではないか。

 

自分を許せない龍我

美空は、龍我に何について怒っているのかと尋ねる。

龍我は、戦兎を許せない自分が許せないのだと答える。

記憶がないのに責めても仕方がないことを分かっているのにも関わらず、龍我は感情が抑えられないとのこと。

 

美空は、そんな龍我をバカだと笑う。

 

正義のヒーロー

戦兎は、スマッシュと北都の紋章を持つガーディアンが人々を襲っているところを目撃。

戦兎はビルドのホークガトリングフォームに変身し、スマッシュらと戦う。

しかし、龍我の言葉が脳内に甦り、隙を見せてしまい変身解除へと追い込まれてしまう。

 

その姿を見た龍我は、クローズに変身して戦い、戦兎になぜ攻撃をしないのかと尋ねる。

戦兎は、人の命を弄んで、人をスマッシュのような姿に変えてしまったことに落ち込む。

そんな戦兎に、龍我はこう言う。

龍我「お前が作ったのは、スマッシュだけじゃねぇだろ!そのベルトを巻いて、大勢の明日を、未来を、希望を、作ってきたんじぇねぇのかよ!?誰かの力になりたくて戦ってきたんだろ!?誰かを守るために立ち上がってきたんだろ!?それができるのは、葛城巧でも佐藤太郎でもねぇ。桐生戦兎だけだろうが!

 

戦兎「最悪だ。お前に諭されちまうとはね。思い出したよ。俺はナルシストで自意識過剰な、正義のヒーローだってな。

 

そして戦兎は立ち上がり、仮面ライダービルド ラビットタンクフォームに変身。

ラビットタンクスパークリングフォームにビルドアップ。

龍我との協力でスマッシュの撃退に成功する。

 

 

いやいや、本当に良かった。

まさに龍我の成長の集大成だったのではないだろうか。

戦兎やレジェンドライダーたちに刺激され、信じたものや信じてくれたものを守る「仮面ライダークローズ」としてのアイデンティティを確立した龍我。

そんな戦兎を見てきた龍我が今度は戦兎のアイデンティティの再構築に貢献する、という構図が良い。

 

今作の脚本家である武藤将吾氏のこのツイートの通り、まさにこの台詞が1クール目の集大成だったのではないか。

 

そして美空と龍我のおかげで漸く、自身の過去から脱却し、葛城巧でもなく佐藤太郎でもない、「仮面ライダービルド」「桐生戦兎」というアイデンティティを確立したのではないか。

 

戦争の始まりだ

戦兎は二人のスマッシュの成分を回収。

すると幻徳がその場にやってきて、その朝宣戦布告をしてきた北都政府により送られたスマッシュであることを知らせる。

幻徳「そう。戦争の始まりだ!」

 

北都の多治見首相はどうやらブラッドスタークとも手を組んでいることが判明。

 

そして、北都からの戦闘員 (?) である謎の三人が登場。

そのうちの一人である「アカちゃん」と呼ばれるスマッシュビームでビル群を破壊。

北都のスマッシュには自我があることも判明。

 

一方で、その三人の頭と思われる金色のライダーが東都政府のガーディアンを倒して、ゆっくりと歩く。

 

 

ここから雰囲気がガラッと変わって驚いた。

北都のガーディアンに自我があるということは東都とは違って自由意志でスマッシュとして戦うことになりそうではある。

北都側にはどのようなスマッシュがこれから登場するのかが結構楽しみだ。

 

総括

龍我の成長を実感することができ、戦兎のアイデンティティが再構築され、戦兎と龍我の相棒的関係性の集大成として非常に美しい回だと感じた。

 

マスターがブラッドスタークであると判明したことでアイデンティティの土台を一度失った戦兎が、今度は葛城巧であるという事実を突きつけられてアイデンティティ自体を喪失してしまう、戦兎にとっての残酷さが本当に苦しい。

そんなアイデンティティの喪失から再構築までを一話かけてやるのは少々強引かもしれないが、今までの1クール分の龍我や美空との関係があったからこそ、本当に説得力のある回になったのではないだろうか。

実に綺麗な1クール目の〆方だったと感じた。

 

晴れて「仮面ライダービルド」と「仮面ライダークローズ」という正義のヒーローになれた二人がこれからどのように成長していくのかが楽しみだ。

来年の『仮面ライダービルド』にも期待したい。

 

 

仮面ライダービルド DXホークガトリングフルボトルセット

仮面ライダービルド DXホークガトリングフルボトルセット

 

 

▼他の記事▼  

お問い合わせ | プライバシーポリシー

Copyright © 2019 CHAMEE FACTORY All rights reserved.